よくある質問(一般飼い主向け)

Q 血液と糞便、どちらの精度が高いですか?
A 検査自体の精度は基本的に同じです。検査対象や目的によって使い分け下さい
●血液は他動物や環境の影響を受けないというメリットがありますが、一般飼い主の方では採取しにくく、動物病院経由で採血する必要があります。また、鳥など小動物の場合は動物病院でも採血が出来ない事が多いです
●糞便は誰でも採取が可能で動物にも負担がかからず気軽な検査が可能です。ただし、環境や他の動物による遺伝子が混入する可能性があります(多頭飼育やペットショップからのお迎え直後など)

Q 糞便を用いる場合、何日分必要ですか?
A 検査項目の排菌特性により検討下さい。通常は1日分(1回分)で検査可能です。当研究所では鳥クラミジアであっても通常は1回分の糞便を推奨しております。

Q 検査精度はどの程度ですか?
A 当研究所では1度の検査依頼で合計6回の検査を行います(高精度オプション時) そのため、理論上の検査精度は99.9%です。ただし、そもそも提出サンプルに検査該当の遺伝子が含まれていない(採取不良)場合等を勘案すると検査精度は7割程度を見込んでおります。ご不安な場合は1度目の検査後の日を改めて再度サンプルを採取して再検査を受けることでより検査精度が向上します。ブリーダーなどで信用に関わる場合や怪しい症状がある時などは3回以上の検査を推奨しています。

Q (鳥)PBFDが陰転しました。他の鳥と同居させてもいいですか?
A PBFDウイルスは陰転後も神経節等に潜んでいる可能性が示唆されています。実験により陰転後も免疫抑制によってふたたび陽性となることが確認されていますので、陰転後に他の鳥と同居させる場合はリスクを理解した上で行ってください

Q 検査で陽性(高リスク)となりました。治療薬が欲しいのですが
A 当研究所は動物病院ではありません。そのため、治療薬の処方は行っておりません。お近くの動物病院へご相談下さい

Q ペットホテルに預けるために検査証明書が欲しいです
A 検査依頼書に検査証明書の発行希望欄がありますのでご記入下さい。検査後は直ちに依頼書及び検査検体を処分しているため、検査後の発行依頼は承ることができません

Q ペット遺伝子研究所で発行された検査証明書は〇〇〇ペットホテルで有効ですか?
A ペットホテルにより検査機関を指定いる場合はありますので直接該当のペットホテルにお尋ねください

Q 長期冷凍の全血でも検査できますか?
A PCR検査であれば冷凍血液でも検査可能です。シーケンスご依頼の場合はご相談下さい

Q 提出する試料が貴重なため、検査後は返送していただけますか?
A 検査依頼書に返送希望の旨を朱書きでご記入下さい。着払いで返送可能です

Q すごく急いでいます。検体を直接持ち込み可能ですか?
A 営業時間であれば対応可能です。お急ぎの場合は事前に準備しておきますので来所前にご連絡下さい。超特急オプションの利用で最短2時間で検査可能です(速報値)

Q 試料が汚染されている場合、どの程度まで対応可能ですか?
A 土壌などのPCR阻害物質が多く含まれている場合はいくつかの前処理が必要となります。基本的に対応させていただきますが料金、納期はご相談となります

Q 抽出済みのDNA、RNAでも検査できますか?(死後解剖臓器の抽出液など)
A 適切な処理がされている場合は問題ありません。RNAの場合は-20℃で提出下さい

Q Ct値の目安について教えてください
A ペット遺伝子研究所でのCt値の目安は以下の通りです(糞便、血液時)
  Ct値 17以下   ・・・ 強い陽性。既に発症済みが多い
  Ct値 18~25   ・・・ 陽性
  Ct値 26~30   ・・・ 比較的弱い。感染初期等に多い
  Ct値 31~40   ・・・ 検出されるも非常に薄い。感染成立していない場合もあるため、1~2か月後の再検査を推奨
  Ct値 41以上   ・・・ 陰性と判定
※スワブ時は採取の仕方によってCt値が大きく異なります

Q ペット遺伝子研究所で陽性と判定されましたが、他検査機関で陰性と言われました。考えられる要因はなんでしょうか?
A 様々な要因が考えられます。・検査対象の遺伝子領域が異なる ・亜種、新種の可能性 ・自己免疫によって抑制された ・設定Ct値の問題などが考えられます。当研究所ではCt値40以下を陽性としていますが、検査機関によてはCt値30以下を陽性とし31~40は検出されているが陰性と報告するところもあるようです。PCR検査はその特性上、100%ではありません。ご不安な場合は他検査機関で再度の検査依頼を推奨します

Q 以前の検査で陰性と報告を受けましたが今回は陽性となりました。考えられる要因を教えてください
A PCR検査は採取日の時点での陰性、陽性を判定するものです。そのため、採取日の翌日に感染してしまう可能性も十分にあります。その他、本来ならば陽性だったにも関わらず誤って陰性と判定される主な要因は次の通りです・採取した材料にウイルス等が含まれていなかった場合 ・遺伝子が変異した変異株、亜種、新種 ・採取した材料が汚染されていた場合(土壌の付着など) ・採取した材料を次亜塩素酸ナトリウム液や紫外線に当てた場合など

Q 推奨のスワブがあれば教えてください
A 滅菌されたベビー綿棒などで構いませんがオイル付きはご遠慮下さい。輸送も考慮すると試験管付き綿棒(CTB-1502)などが使用しやすいかと思います

Q 一度に複数動物の材料を混ぜて検査できますか?
A 基本的に1案件で1動物(個体)とさせていただいています。複数個体の材料を混ぜると1個体あたりのDNAが減少して正しい判定ができないことがあります。事前にご相談頂ければ正常に判定可能になるまでDNA濃縮などを行うことが可能ですのでペットショップ等で多くのご依頼を予定されている場合はご相談下さい

Q 狂犬病の検査はできますか?
A 当研究所では狂犬病の検査は行っておりません。狂犬病のPCR検査は国立感染症研究所で行うこととなっております。狂犬病の疑いがある動物を発見・診察した時は管轄の保健所及び地方獣医師会へご連絡の上、国立感染症研究所にて検査を行います

Q 検査を受けるのは1回で十分ですか?
A 検査を受ける目的や背景を元にご検討下さい。「なんとなく」という検査であれば1回の検査で十分なこともありますし、「鳥ボルナ陽性の親鳥から生まれたヨウムのヒナ」であれば10回近い検査を受けた飼い主様(動物病院)もあります。 本検査では、検査を受けた日(試料を採取した日)の状態を確認するもので、それ以前や以降の感染を肯定、否定するものではありません。