事例から見る愛鳥事故対策

原因があり、結果がある。それは事故も同じです
そんな事故事例を踏まえ、今後の対策に生かしていただきたくこのページを公開しています


事例  春になり、日中は暖かいと感じて暖房をつけずに外出した
結果 凍死
対策 体感気温を過信せず、温度計を確認して適切温度を数値で確認する


事例 寒さに弱いと聞いたのでアクリルケースで覆い、ペットヒーターを設置した
結果 熱中症で死亡
対策 一般家庭での上限温度は30℃まで。それ以上の加温は熱中症リスクが高まる


事例 冬季、動物病院への移動に寒さ対策としてカイロを貼った
結果 酸欠で死亡
対策 カイロは酸素を消費して熱を生み出します。カイロを使用した際はカバンなどに密閉しないこと


事例 愛鳥が肩に止まり、手に乗せるために掴んで移動した
結果 爪抜けによる出血死
対策 布製品に爪が引っかかった状態で愛鳥を掴むと爪が抜け大量出血を起こす。掴んで移動させる際は常に爪がひっかかっていないか確認する


事例 窓ガラスへ衝突
結果 激突死
対策 鳥には透明なガラスを認識できない。放鳥時はすべてのガラスのカーテンを締めること


事例 放鳥中、インコが背中にいることに気づかずにソファーに座った
結果 圧死
対策 放鳥している際は常に愛鳥がどこにいるのか確認する


事例 放鳥しているのを忘れて急な来客(宅急便)に対応するため玄関をあけた
結果 脱走
対策 玄関を開ける、窓をあける際は常に小鳥を放鳥していないか確認する


事例 夏、窓を開け、網戸をしめた状態で放鳥したが小鳥が網戸に衝突して網戸を突き破った
結果 脱走
対策 網戸は虫が入ってこないようにするためであり、小鳥がぶつかると網戸が外れたり、穴があく。網戸は小鳥用ではないことを十分に理解する


事例 自作の小鳥おもちゃを作って与えた
結果 金属中毒
対策 同じような形状、材質でも、ペット用と一般用は区別し一般用をペットに用いない


事例 BBQ網をつなげて自作の鳥かごを作った
結果 金属中毒
対策 BBQ網はペット用ではない。自作鳥かごを作るならペット用の網を用いる


事例 電気コードをかじっていた
結果 感電死、発火
対策 電気コードをかじると感電する。また、火災の事例にもなる


事例 テーブルの上に置いておいたお金(10円玉)をかじっていた
結果 金属中毒
対策 硬貨も金属中毒の事例となるので放置しない


事例 エアコンから嫌な匂いがしていたがそのまま使っていた
結果 小鳥が肺炎により死亡
対策 エアコンから嫌な匂いがするときはすぐに使用を停止して業者による洗浄を。カビ胞子が放出されています


事例 キッチンで換気扇をつけてタバコを吸っていたが煙が逆流していた
結果 急性中毒死
対策 今回はベランダ側に排気して、ベランダの窓を少し開けていたのでそこからタバコの煙が室内に流入していた。換気は「排気」と「吸気」がセットで必要。空気の流れを認識しておく


事例 放鳥時、トイレに行く際に小鳥がついてきており、小鳥をドアに挟んだ
結果 圧死
対策 放鳥時はたとえ数秒であっても目を離さず小鳥の場所を常に認識しておく


事例 挿し餌の温度を確認せずに与えた
結果 そのうヤケドにより死亡
対策 挿し餌を与える際は常に温度確認を。熱いものを一口でも与えると致命傷です


事例 爪切りで保定に手間取り、胸を圧迫してしまった
結果 呼吸困難による酸欠死
対策 保定の仕方を十分に理解する


事例 羽切りの際、筆毛を誤って切ってしまった
結果 出血死
対策 筆毛の中は大量の血液が流れているので絶対に切らない。万一切ってしまった場合は止血困難なため、筆毛ごと根本から抜く


事例 サビが発生している古い鳥かごをそのまま使った
結果 金属中毒で死亡
対策 鳥かごの寿命はおよそ3年。古い鳥かごにある点サビ、白サビなどは金属中毒の事例となるので破損などなくても定期的に点検して交換する


事例 オシャレな鳥かごを購入して使った
結果 金属中毒で死亡
対策 ガーデニング用などの鳥かごは金属中毒の事例となる。一部、理解していないペットショップではガーデニング用鳥かごを販売している店もある。ペットメーカーでない鳥かごを使用する際は十分に注意する


事例 中型インコと一緒に公園の散歩
結果 カラスに襲われ連れ去られる
対策 例えクリッピングして飛べなくとも、カラスやトンビなどに連れ去られることがある。屋外ではハーネス着用やキャリーに入れる


事例 車内で放鳥。楽しいドライブ
結果 相手不注意による交通事故で車の窓ガラスが割れ、愛鳥が脱走
対策 いくら自分が注意しても防げない事故もあります。車内であっても放鳥は禁止


事例 ペットヒーターの上がいつもお気に入り
結果 足裏ヤケドにより死亡
対策 そもそもペットヒーターを鳥かご内に設置するのが間違い。ヒーターは鳥かごの外に設置


事例 ヒナ鳥兄弟の巣上げ。一羽だけまだ小さいので両親に預けたままにした
結果 寒さで凍死
対策 ヒナ鳥は兄弟で密着して暖をとっている。1羽だけ残すと寒さで凍死するので1羽だけ残すような巣上げは行わない


事例 一羽で寂しいだろうと思って同じ種類をもう一羽お迎え。同じ鳥かごにいれた
結果 翌朝、ケンカによる大量出血で2羽とも死亡
対策 同じ種類だろうと突然一緒の生活になればケンカします。小鳥の気持ちも考えて


事例 洗濯物にもぐるのが大好きな子。どこを探してもいなく、洗濯物と一緒に洗っていた
結果 溺死
対策 日頃から行動を確認。危険な箇所は要チェック


事例 消臭ビーズを食べてしまった
結果 誤飲事故
対策 インコは好奇心旺盛。口に入るものは食べ物じゃなくても食べます


事例 ペット用おもちゃ。ベルが古くサビていたがそのままにしていた
結果 金属部分のメッキが劣化により剥がれ、金属中毒死
対策 ペット用でも劣化したら交換


事例 鳥かごのワイヤーつなぎ目に足を挟んだ状態でパニック
結果 大量出血
対策 ペット用でも、想定外の使い方をする子もいます。飼い主が責任を持って使用を


事例 フンキリ網に乗っているときに地震発生
結果 パニックで足を踏み外し、フンキリ網に挟んで足を骨折
対策 フンキリ網は使用しないという選択もあります


事例 ケンカが多く順番に放鳥。放鳥した子が他の子の鳥かごの上に乗ってしまう
結果 鳥かご内から鳥かごの上に乗った子の足を噛んで大量出血、骨折、壊死
対策 足を挟んで骨折リスクもあり、鳥かごの上は危険地帯。上部を覆うなど対策を


事例 一泊二日の旅行。エサは多めに入れた
結果 エサ皿を落としてしまい、フンキリ網のせいで食事ができなくて餓死
対策 基本的に旅行はペットホテル等に預ける。どうしても無理な場合はエサ皿と水皿を過剰なぐらい複数を設置する。フンキリ網も外しておく。照明は24時間つけっぱなしに、エアコン忘れずにつけておく


事例 寒さ対策で鳥かごに毛布をかけて寝かせた
結果 酸欠死
対策 毛布をかけるなら隙間をしっかりと。専用カバーがおすすめ。サーモスタットも忘れず。


事例 部屋にある観葉植物をよくとまり木にしていた。気づくと葉がかじられている
結果 中毒死
対策 人工物より植物など天然物のほうが有毒なものが多い。天然だからと安心しないで


事例 部屋にある危険なものはすべて除去した。安心して放鳥できると思ったら・・・
結果 カーテンレールの固定ネジを舐めたことによる金属中毒
対策 家にある金属で水回りで使用しているステンレス以外はすべて「亜鉛」が含まれていると思って下さい。亜鉛は金属中毒の原因。金属はネジであっても油断せずに


事例 クッションに座ったら変な声が聞こえた・・・クッションの下にインコが潜って遊んでいた
結果 圧死(臓器損傷により数日後に死亡)
対策 放鳥している際は、立つ時、座る時、歩く時、全てに注意を。飼い鳥の事故No1は放鳥中に発生しています


事例 強制給餌中。チューブを入れるのに少し手間取ったけどなんとか入った
結果 器官に挿入していて窒息死
対策 引っかかるような場合はすぐに抜く。挿入してもすぐに強制給餌せず、様子を見てからシリンジを押す


事例 元気なヒナ。挿し餌の際はすごく元気に食べていたけど咳き込んだ
結果 誤嚥により後日死亡
対策 お腹が空いているヒナは口の中をいっぱいに挿し餌をもらい気味。しっかり飲み込んだのを確認してから次の挿し餌を。流し込むのは危険。特にオカメインコに注意


事例 誕生日が大きく違うヒナが2羽誕生。挿し餌は食べやすいように下の子に合わせて作ったのを上に子にも与えていた
結果 低ナトリウム血症
対策 挿し餌はその子の成鳥に合わせた濃度が必要。ゆるく作れば大きい子も食べられるが、水分が多すぎて水中毒の状態になるので危険。面倒でもその子のために作り直して


事例 ホームセンターでお迎えしたインコのヒナ。あわ玉だけでいいと言われてその通りにしていた
結果 ビタミン不足による脚気、死亡
対策 ホームセンターなどではペット担当でない者が販売する場合も(特に夕方以降)説明をすべて鵜呑みにせず、自分でも調べてみて


事例 電動リクライニングソファーにインコが挟まった
結果 圧死
対策 電動、手動を問わず可動するものに注意。ソファー以外にも扇風機やエアコンの吹き出し口、ロボット掃除機など”動くもの”に注意