とりっぴーでは鳥保護活動を行っています
具体的には「諸事情で飼えなくなった鳥の引取り」と「迷子鳥として発見・保護されたが法定期間内に飼い主が見つからなかった鳥の引取り」の2つです
上記どちらかの事情で引き取った鳥はとりっぴーで一定期間預かり、その後は里親となる新しい飼い主さんを探す活動して引き渡す活動をしています
猫ではこういった団体は全国にありますが、鳥では少なくて埼玉にある団体が有名です
ちなみに市町村の保健所は犬猫のみが対象なので保健所では鳥は引き取ってもらえません
NPO法人等であれば県などからこういった活動に補助金が出ることもあるそうですが、とりっぴーはNPO法人ではありませんので一切の補助金はありません
警察から電話がかかってきて「迷子の鳥を預かって欲しいい」と言われればすぐに引取りにいきますが交通費も餌代も出ない、完全なボランティア活動となっています
こういった活動をしていると「保護された鳥のお世話をするボランティア募集はしていますか?」と聞かれることがあります
結論からいえば「ボランティアの募集はしていない」です。これは保護された鳥という通常よりも健康状態に配慮が必要な鳥なため、ボランティアさんにはその知見も経験も足りない と思っているからです
より具体的にお話すると
1.ボランティアさんは月1日とか月2日に手伝ってもらう という形態が多く、鳥の健康状態を見抜くにはその程度の接する機会では些細な変化に気づけない という点
鳥は、というか動物は体調不良を隠すものです。初めてその鳥を見た人が「なんか具合悪そう」と感じたのであればそれは大抵手遅れの状態です
日頃から、つまり毎日その鳥と接していることで些細な変化に気づき早めに対処を行うことができます。例えばいつもは両足でしっかり立っている鳥なのに今日に限って片足立ちしている、と気づけばすぐに動物病院で検査をしてもらう、という対応ができます。もちろん、日頃から片足立ちする鳥もいるので「片足立ち=病気」というわけではなく「いつもと違う行動をしている=病気の可能性がある」と判断できます。これは月1とか月2程度のボランティアさんでは気づけません
2.責任を持って欲しい ということ。 例えばボランティアさんが鳥の世話をする上でミスをして保護鳥が亡くなったらどう対応すればいいのかわかりません。
鳥が亡くなるという最悪の結果でなくとも、例えばエサを間違えて与えた、水を交換し忘れた、というミスがあった場合にそのボランティアさんはどのように責任を負うべきなのか、という問題です。そもそも義務もないのに善意で手伝っているだけなのでどんなミスをしても叱責されることもない、と考える人もいるでしょうし、ボランティアだろうが名乗り出た以上は責任を持つべき、という考えもあります。これは個々の考え方になると思います
給料を出して仕事として働いてもらっている従業員が世話をするのであれば、ミスによって始末書や顛末書の提出、減給、配置換え、解雇など多くの責任の取らせ方があります。ボランティアさんには単純な作業だけさせて店従業員がその作業後に確認や点検をすればいい、という意見もありますがそれであれば最初から従業員が作業したほうがいいのでは? と思っています
あとは単純にボランティア活動予定日だったのに「今日は忙しくなったので行けません」とバックレされることも多々ありますので・・・
とまぁ、そんな理由から保護された鳥のお世話をするボランティア というのは現在では考えていません
ただ、保護する鳥は年々増加しています。(これは手放される鳥が増えているというわけではなく、私達の活動が周知された結果だと思っています)
現在の規模ならボランティアは必要ない、というだけなのかもしれません。今後、もっと多くの鳥が来たら他団体のようにボランティア募集をするかもしれませんし、それでもボランティア募集はせずに従業員を新たに雇ってこれまで通りスタッフによる保護活動を続けるかもしれません
お世話するボランティアさんは現在募集していませんが、この保護活動には多額の費用がかかっています
活動資金はとりっぴーのお客様のお買い物による売上と募金、飼育用品などの現物寄付によって支えられています
何かお手伝いしたい、という申し出は大変ありがたいのでぜひこういった面で支えていただければ幸いです。とりっぴーで商品を買う、というそれだけでも十分な支えとなっています
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